KDDIがSpaceXと衛星通信サービスStarlinkをau通信網に採用することで提携
公開日:2021年9月17日(金)

KDDIはイーロン・マスク氏の率いるSpaceXの衛星通信サービス「Starlink」を au基地局のバックホール回線として使用する契約を締結したと発表しました。
バックホール回線とは基地局同士や交換局と接続する回線で、これまでサービスが提供されていなかった山間部や島嶼部へのサービス提供や災害時の迅速な回線復旧を想定したネットワーク構築を目指すとのことです。
KDDIは2022年度から全国1200箇所へ順次導入していく予定です。
Starlinkは静止衛星に比べて地表からの距離が近いため、低遅延で高速な通信を実現できるサービスで、すでに1500基の衛生を運用しており、ユーザー数は10万人を超えているとのことです。
KDDIはこれまで光ファイバーで基地局同士を接続していましたが、Starlinkを使用することで光ファイバーが引けなかった山間部や島嶼部で基地局を設置してサービスエリアを広げることができるとのことです。
この提携に先立ち、KDDIは総務省より実験試験局免許の交付を受け、Starlinkの衛星通信と地上のインターネット網を接続する拠点として山口衛星通信所にゲートウェイ局を構築しました。
Starlinkが提供している地球低軌道方式を使用した通信サービスは他にも存在しており、ソーラー発電の電気飛行機を浮かべて基地局とするOneWebとソフトバンクが提携していたり、低軌道衛生からスマートフォンに直接電波を飛ばすAST Space Mobileに楽天モバイルが出資していたりで、携帯電話を使った宇宙戦勝が始まっているようです。
空からデータが降ってくる時代となると、もう都内でも光ケーブルを引かなくても通信ができる時代が来そうですね。
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投稿日時:2021年9月17日(金)