NVIDIAがARMの買収に難航している模様
公開日:2021年9月14日(火)

NVIDIAが現在進めているARMの買収に難航しているという情報が入ってきました。
NVIDIAがARMを買収するにはEUの正式な承認が必要なのですが規制当局が慎重な姿勢を示しており想定よりも時間がかかっているようです。
ARMはAppleのM1チップや富嶽などのスーパーコンピューターのCPUでも使われるチップ設計ベンダーを行っているイギリスの会社ですが、NVIDIAが540億ドル(5兆9400億円)規模の買収になっておりEU当局からは反対の声が上がっているとのこと。
反対の理由としてNVIDIAがARMを傘下に収めることで、NVIDIAの市場的な影響力が強くなってしまい、GPUやCPUの業界で不動の地位になってしまうのを阻止しようというのが理由のようです。
また、EUに限らず米国でも、Google、マイクロソフト、Qualcommの3社が、この買収が競争を制限すると訴えたため、FTCが調査を開始しました。
確かにGPUだけでもトップに君臨するNVIDIAがARMを手に入れることで、AMDもIntelもだれも対抗できなくなるという構図が生まれてしまいます。
全世界的に半導体不足になっている世の中ですが、設計業界でも熾烈な闘いが繰り広げられているようです。
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投稿日時:2021年9月14日(火)